アジアブログ

 

 
 

2010年8月3日 【ベトナム】
ベトナムの遊び


Brain Works Asia co.,Ltd
田口 秀一

日本にいても、テレビや雑誌でベトナムのことを見聞きすることは多いだろうが、
それでも、ベトナムへ行ったことがないという人は珍しくないだろう。
そういう私も、ベトナムに初めて来たのは今から4年半ほど前のこと。


ベトナムに来る前の私は、正直に言ってベトナムのことを何も知らなかった。
それこそ、ゴミゴミしたところで、何もなく、夜になると真っ暗になるような場所だと思っていた。


このような偏見を持っているのは私だけではないようだ。
弊社は視察等でお客様にベトナムをご案内する機会も多いのだが、
そのような時にお客様とお話ししていると、来る前は私と同じような印象を持っており、
来てみて驚いた、という声をよく聞くのである。


ベトナムでも田舎の方に行けば、私が抱いていた印象と同じような場所もあるのだが、
ホーチミンは全く違う。夜、店が閉まるのが早いという面はあるが、
その時間までは中心街ではネオンが明々と灯り、とても賑わいでいる。


日本人の駐在員は休日になるとゴルフに行くという人が多いが、
ベトナム人は何をしているのだろうか。
今回は、ベトナムの遊び事情について触れてみたい。
このあたりは、観光や視察で来てみても、なかなかわからないことだろう。


私は、遊びについても、ベトナムには何もないと思っていた。
しかし、実際には、ボーリング、カラオケ、ビリヤード、ゲームセンターなどの
娯楽施設はいくらでもある。
ショッピングをするための大型デパートもあり、
最近もデパートやショッピングセンターのような建物がどんどん建設されている。
先日行ったデパートには、ガンダムのプラモデルがあった。


公園も多く、大小合わせていたる所にあり、カップルや家族連れ、
友達どうしなどで賑わっている。ベトナムでは、遊園地のような施設も公園と呼ばれ、
観覧車や大型プール、お化け屋敷、ジェットコースターなどのアトラクションがある。


ホーチミン市には2つの大きな公園がある。
SUOI TIEN(スーイティン)公園とDAM SEN(ダムセン)公園だ。
この2つは共に、日本でいう遊園地にあたる。
入場料がかかるが、入ってみると中は結構な広さで、アトラクションを利用しながら
歩き回れば、1日楽しむことができる。



 

 



入場料は大人1人が日本円にして、200~300円くらいであったと記憶している。
また、中のアトラクションは当然有料で、
これがまた、大人一人あたり200~300円くらいする。
ベトナムでは大卒の初任給が日本円で25000~30000円くらい、
工場のワーカーなら7000~8000円くらいなので、結構な高額といえる。


しかし、それでも公園内は結構な賑わいであり、
日陰や涼しい場所にあるベンチなどを狙っている客が多く、
運良く空かないとなかなか座れない。
暑い国らしく、アイスクリーム売り場が多いように感じるが、
他にもフランクフルトや魚のすり身を丸めて串に刺し、揚げたような食べ物もよく見かける。


アトラクションの中身についても触れたいところだが、これは、またの機会としたい。


他にも、遊園地のような公園ではなく、のどかに過ごせる自然に囲まれた公園もある。
そこでは、子供達が連れ立って遊びに来ていたり、カップルがデートに来ていたり、
大の大人が集団で来てムカデ競争などのレクリエーションをしていたりと、
日本では見られなくなってしまった光景を目の当たりにすることもできる。


のどかといえば、ちょっとした空き地で凧揚げをしている人をよく見かける。
夕暮れ時など少し涼しい時間に人が集まり、それこそ40~50人、
いや、もっといるかもしれないほどの人が空き地に集まって凧揚げをしているのだ。
空き地の脇には、当然、凧屋がいて凧を売っている。空は凧でビッシリだ。


 




ホーチミンの昼間は、ベトナム人ですら、昼間は外に出たがらないほど暑い。
ご飯を食べたら昼寝というのがよくあるパターンだ。ショッピングセンターで買い物やゲーム、
映画というケースもある。そのせいか、夕方から夜になると道や公園に人が増え始める。
日本では、日曜日の夜9:00というと、明日に備えてそろそろ寝ようかという時間帯だが、
ホーチミンの夜9:00は公園に人が賑わっている。
昼寝したから元気なのか、明日は仕事なのに・・・と思ってしまう瞬間だ。


いずれにしろ、ベトナムは日本に比べて遊ぶ施設の充実度や規模はまだまだ大きく違うのだが、
日本にいて思うよりも遥かに進んでいるといえる。また、遊び方や楽しみを感じるポイントにも
違いがあると感じる。こういうベトナム人の素の部分を理解することも、
ベトナムでビジネスする上では重要なのではないだろうか。
ベトナム人は顧客であり、パートナーであり、社員なのだから。

 


 




 


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