アジアブログ
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2010年9月24日
インドネシアってどんなところ?
ブレインワークスグループ
CEO
近藤 昇
皆さん、インドネシアにどんな印象を持っていますか?
-イスラム教の国。
-人口がかなり多い国。
-テロがあった国。
-数多くの島でなっている国。
-日本とのビジネスとは縁遠い国。
私が、インドネシアに訪問する前の印象はこんな感じだった。
それまでの私自身のインドネシアとの関わりといえば、
10年ぐらい前にインドネシア人の留学生をアルバイトで数ヶ月、
雇ったことがあるだけだった。
先月の中旬、ビジネスの関係で初めてインドネシアを訪れた。
今回は、当社のホーチミンの拠点からシンガポールに移動。
翌日、インドネシアの首都ジャカルタに飛んだ。
そのせいで、距離感としては遠い印象はなかったが、
冒頭で述べたような先入観が支配していた私にとっては、期待半分と、
一方では訪問しても失望するのではとの不安が交錯していたのが正直なところだった。
シンガポールを昼過ぎに発って、夕方にジャカルタに到着。
先入観に支配された私はタクシーで空港から宿泊ホテルまで向かう道中、
あまりワクワクした気持ちにはなれなった。
タクシー越しに見る景色は、なんとなく暗い、不気味な印象さえした。
とはいえ、見慣れた光景も混ざっていた。
車以上にバイクがベトナム同様に多いことは、知人から事前に聞いていた。
そして、確かにバイクが多い。
しかし、車の往来を眺めていて、少しなんともいえない違和感を感じたのである。
ほとんどの車が新車だったが、そのほとんどの色がいわゆるダーク系なのだ。
すべてが黒とグレー系という感じだ。
その時本気で思ったのだが、宗教の関係で、車の色も地味なダーク系なのかな・・・と。
そんなことを思いながら、この国で当社が関われるようなビジネスチャンスが
見つかるのだろうかと、ふと、不安になった。
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この日は、夜遅くにJETROの所長にもお会いできた。
大渋滞に巻き込まれて、1時間近くの大幅遅刻。
にもかかわらず、快く迎えていただき、インドネシアの良さや現状について、
色々と教えていただいた。
ジャカルタ市内の渋滞は、相当深刻であるらしい。
この時点で、私が空港からの道中で感じたことの多くは、先入観による誤解であったことを
知ることになった。
この日は、新たな探索をする気にもなれず、
地理も良くわからないまま、道中のホテルで食事を済ませて、
宿泊予定のホテルに戻って休んだ。
中心街からは、かなり外れた場所だった。
翌日は、朝一番の訪問先の前に、近くの海辺のリゾート施設を訪問。
近代的とはいえないが、なんとなく郷愁を感じる風景の中に、
普通に海水浴場もあり、だんだんとインドネシアが身近に感じられてきた。
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この日は、少し欲張って数件の
日系の関係者を訪問させていただいた。
大体の方が、20年近く前から、
この国に住み、事業を 起こしている方々だ。
前日のJETROでの話も基本は一緒。
皆さんが言われることは、本当にインドネシアは親日国。
人もやさしいし、ホスピィタリティに富んでいる。
テロが怖いというが、それは一時的で局所的な見方。
私たち日本人が、あまりにもメディアから
流れてくる印象に振られていることに改めて気づかされた。
先に触れた、車の色も、単なる好みの問題だとのこと。
そんな規律や規則などどこにもないと。
考えてみれば、日本では、いまだにベトナムに対しても、
現実とは違うところで先入観を
持ったままの人もまだまだ多い。
そういうことは、すでに知っていたはずの私が、
今回のインドネシアについて、私自身がとんでもない
固定概念に支配されていたことに気づいた。
インドネシアにおけるビジネスの
魅力を知ることになったことも大きいが、
何よりも、知れば知るほど、
知らない怖さを改めて思い知った。
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そう考えると、私自身や当社もまだまだ、
アジアを知らない部分が沢山ある。
まして、これから否応なくアジアを
意識しないといけない中小企業にとって、
未知の部分が山のようにあるということを再認識した。
改めて、”知れば知るほど、知らないことを知る”心境である。
最後に、今回初めて知ることになった
インドネシアの魅力をまとめてみたい。
多くの方が力説されたが、世界一の親日国であるとのこと。
例えば、バイクは、99%日本車。
車も90%ぐらいの割合になるらしい。
日本食が大好きなインドネシア人は沢山いて、
知り合いの焼肉屋は大流行しているそうだ。
日本食レストランの進出の絶好の機会と現地の人は口をそろえる。
ゴルフ場もすでに沢山あり、ジャカルタ近郊では約40ヶ所。
タイのバンコクに近づいている。
少なくともベトナムのゴルフ事情よりはかなり進んでいる。
インフラやオフィス環境は、
規模においてはタイのバンコクには劣るが、
機能的には負けず劣らず。
なによりも、街中であった人々が皆親切だ。
サービス関係の従業員は言うまでもなく、
タクシーの運転者、警官など
皆笑顔で道案内を親切にしてくれる。
これは子供の頃からのしつけだということではないか。
宗教ではなく、これは土地柄の特徴らしい。
この国の良さを、多くの人に伝えたい。
もっと、この国にフォーカスして
情報発信しようと決意した次第である。
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