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2010年12月6日 【ベトナム】
ベトナムはシニア向け?!

Brain Works Asia co.,Ltd
ディレクター 中嶋 和雄


ベトナムでビジネスをしていると、
どちらかといえば私よりも年長で大先輩に当たる40歳後半から60歳を超える年代の
日本人の方が活躍されている姿を目にする。


この年代の方は、ご自身の子供の頃や、
働き始めた頃の日本と重ね合わせ、
これから成長するベトナムという国で自分の経験やノウハウを生かし、
新しいチャレンジをしよう、という意欲に満ち溢れていることが多い。


また、ビジネス目的以外でも、
シニア世代の方がベトナムの温暖な気候や活気溢れる雰囲気を気に入って移住したり、
定期的に長期滞在される方も増えつつある。
中には2世代、3世代でベトナムへ、という方もいらっしゃる。


日本と勝手が違い、不自由することが多いにもかかわらず、
若者よりもシニアの方が定着するケースが多いという。


こうした方がベトナムを好きになる理由として、
ベトナム人が年配の方に対し、想像以上に心優しい気遣いをすることが挙げられる。


もちろん、多くの方がご存知のように、人口構成として、
例えば2009年の65歳以上の高齢者人口の割合は、日本が約22.1%に対し、
ベトナムは約5.6%と、日本と間逆のピラミッド型であり、
少数派の高齢者を大切にする習慣がある。
多くの家庭は大家族を構成しており、親や祖父母を敬うように教えられているようだ。
言語としても、ベトナム語は年配の方と同年代、年少者を呼ぶ呼称が厳密に区別されており、
こうした点も影響しているといえるだろう。


もちろん、よいことばかりではない。
年配の方を狙っての強盗や置き引き、親切なふりをした詐欺などが実際の事例として存在し、
自己防衛を忘れてはならないのも留意すべき点だ。
また、インフラ整備も遅れており、渋滞、冠水、停電などは頻繁に発生する。
公共交通機関も未発達で、年配の外国人にはタクシーでの移動が主な手段になってしまい、
言葉の問題で不自由する場面もある。


こうした現状を打破するべく、私たちはジャパンスタイルを提唱する中で、
日本風建築やレジデンスを広めていくことに力を入れている。
この構想の中には、日本人街をつくることも視野に入れており、
日本人が安心して長く暮らせる街づくりにも貢献していく考えである。


ベトナムは世界不況からいち早く立ち直り、建設ラッシュの真っ只中。




セカンドライフを過ごす国として、これから魅力の高まる国になるだろう。
今から、目をつけておくことをお奨めする。
 
 


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