アジアブログ

 

 
 

2011年1月4日 【中国】
クレジットカードで金曜日は半額!


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


 

   



広東発展銀行という銀行のクレジットカードの広告です。


金曜日に広告にロゴが並んでいる、スターバックスやハーゲンダッツ、
カラオケボックスのパーティーワールドやネット旅行会社のCtripを利用して、
支払いを広東発展銀行のクレジットカードですると、
料金が半額になる、という内容です。


中国ではデビットカードである銀聯カードが広く普及しており、
その発行枚数は20億枚を超えています。
しかし、クレジットカードの発行枚数は銀聯カードの1/10、2億枚に止まっています。


銀行に預金残高がある大部分の消費者にとっては、
「現金を持ち歩かなくて済む」というカード保有の最大の目的を達成するためには、
デビットカードで十分ですし、カードを使用されるお店側としても、
入金が早く、手数料も安いデビットカードを使ってもらった方がありがたい、ということなども、
デビットカードである銀聯カードが広く普及する原因になっているのではないかと思います。


ただ、銀行としては、手数料の低い銀聯カードをさらに普及させるよりも、
手数料が高くて、キャッシングの機能もあるクレジットカードを普及させた方が儲かると見えて、
最近はこの広東発展銀行に限らず、他の中国の銀行も、
盛んにクレジットカードに様々な特典を付けて、保有者を増やそうと躍起になっています。


中国でクレジットカードは普及するのか。
今後の展開に注目です。


 


著作権について

本サイト内の記事、コンテンツ類の無断転載、複製および転送を禁じます。このような運営の妨げになる行為に関しては、損害賠償を求めることがあります。