アジアブログ
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2011年1月13日
【中国】
家庭用浄水器
北京華通広運物流有限公司
柳田 洋
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温水洗浄便座と同様、私が「中国では絶対に流行らないだろう」と考えているものに、
家庭用浄水器があります。
なぜなら、いくら浄水器を通したとしても、
中国の人たちにとっては水道の蛇口から出てくる水をそのまま飲むことには、
心理的に大きな抵抗感があると思われるからです。
日本と違って、中国では蛇口から出てくる水はそのままでは飲めません。
このため、お金持ちは蒸留水やミネラルウォーターを買って飲み、
貧乏人は水道水を一度沸かしてから飲んでいます。
それが既に習慣となってしまっているため、
いくら「家庭用浄水器の筒の中に活性炭や中空糸膜が入っていて、
瞬時に水道水をろ過して飲める水にするんですよ」と言われても、中国の人たちにとっては、
水道の蛇口から出てくる水を飲む気にはどうしてもなれないのではないでしょうか。

写真は先週ご紹介した温水洗浄便座と同じ韓国の会社が売り出している家庭用浄水器です。
家庭用浄水器の世界では一日の長がある日本メーカーが全く市場を開拓できていない中で、
後発の韓国企業の製品がいきなり売れるとは考えにくいのですが、
この韓国企業にとっては手付かずの新規マーケットが
丸々残されているように見えているのでしょう。
しかし、私が以前「中国では絶対流行らない」と断言していた
ラーメン、冷たいウーロン茶、クレジットカード、ネット販売も、今では広く普及しています。
人々のマインドの変化が激しい今の中国では、
昔の常識は何の役にも立ちません。
そう言った意味では、今後、家庭用浄水器が
中国で広く普及していく可能性もゼロではないのではないか、と思います。
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