アジアブログ

 

 
 

2011年2月21日 【ベトナム】
ベトナムの遊び②

Brain Works Asia co.,Ltd
田口 秀一

2010年8月のブログで、ベトナムの遊び事情について書いた。
ベトナムにも遊園地や公園をはじめ、カラオケ、ボーリング、ビリヤード、
ゲームセンターなどがあることは前回お伝えしたので、
今回は、この中でも遊園地や公園についてお伝えしたい。


まず、ダムセン公園やスーイティン公園という比較的大きな公園があり、
その中にあるアトラクションについては、前回はお伝えできなかった。
皆さんは、どんなものがあるか想像できるだろうか。
なお、ここでいう公園とは、単なる広場にブランコがあるようなものではなく、
日本でいえば遊園地に該当するものだ。


ベトナムの遊園地・・・私はベトナムに来るまで全く想像がつかなかったし、
その後も実際にその場に行くまではやはり想像できなかった。
いや、むしろベトナムに来た後の方が、逆に想像しづらくなるかもしれない。
日本とベトナムの大きなギャップから、遊園地というもの自体が一体どの程度の
ものを指すのかと、勘ぐってしまうからである。


結論から言うと、規模は小さいなりにも、日本でいう遊園地と同じような乗り物があり、
以外にまともな遊園地なのである。
ただし、旅行者がわざわざ行くようなところではない。
地元に住んでいるからこそ、行くものだといえる。


ジェットコースター(ただし日本でいう子供向けレベル)、観覧車、プール、
お化け屋敷、恐竜モノ(小舟に乗り込み、暗がりの洞窟を水の流れに任せて
流されながら探索するもの)など、いろいろある。
全体的に感じるのは、日本の20~30年前くらい前のレベルだということである。


個人的に気に入ったのは、氷の部屋である。
入るときにダウンジャケットを借り、冷凍庫の中に入るのである。
ただし、侮ってはいけない。
中には氷で作られた建物や滑り台、動物の像などがあり、
後ろには赤や青色のイルミネーションが輝き、非常に綺麗だ。
私の好きなアンコールワット遺跡もあった。
以下に写真を掲載するので見てほしい。

 

  

 


お化け屋敷もおもしろかった。
まさに私が小学生の頃に体験したレベルのもので、いかにも子供だましなのだが、
後ろから来たベトナム人の中年女性(見知らぬ人)が異常に怖がり、
必死の形相でしがみつかれ、腕に女性の手の跡が残ってしまうほどだった。


公園内では、祝日などにイベントが行われ、
歌手によるショーや芸人によるコントなどが行われる。
ベトナム人はコントが大好きなのだそう。


他の自然公園のようなところでは、また違った面白さがある。
例えば、ジャンディンの滝というところに行ったことがある。
その名の通り、滝がある公園なのだが、水辺で水遊びをすることもできるし、
公園内を散歩して楽しむこともできる。


ここで目を引いたことが3つあった。


1つ目は、服装である。水遊びをする人は、誰一人として水着など着ていない。
ジーンズなど、来た時の服装のままで水に入るのだ。
ちょっと入るだけならまだしも、思い切り水中に潜ったり、座り込んだりしている。
恐らく近隣の子供達なのだろうが、水遊びの後に乾かして帰るらしい。
暑い国なので、これでいいようだ。

 

  

 

2つ目は、安全管理体制である。
全く何の安全管理もされていないだろうと思いきや、以外にまともなのだ。
水辺の前にはライフジャケットを貸し出す店があり、滝の前には監視員がいる。
そして、滝に近づく人がいると、監視員が拡声器で注意するのだ。
何を隠そう、私も滝に近づいて監視員に注意された1人である。

 


  

 


3つ目は、2つ目の逆になるが、事故予防に対する意識の低さだ。
水辺なので、上記した通り、水難に対する対策はされている。
しかし、それ以外はやはり対策レベルが低いのだ。


例えば、岸から岸に渡る石の足場。水面から約1m近い高さの足場なのだが、
手すりなどはなく、石の上を頼るものなく歩いていかなければならない。
しかし、石の表面は焼けて高温になっており、更に濡れると滑る。
その上、石と石の間隔が広いので、歩くというより飛ばなければならない箇所もある。
さらに、足場が1つしなかいので、両方の岸から人が来てすれ違う。


足を滑らせ、転落した弾みに足場の石で頭を強打、などという事故は十分に考えられるのだ。
日本だったら、この環境は安全面で問題になるだろう、と感じたものである。


さて、ベトナムに来たことがある方も、ない方も、
なんとなくでもベトナムの遊び事情や環境がおわかりになってきただろうか。
まだここでご紹介していないこともあるが、今回はこのくらいにしたい。


短期の旅行やガイドブックではわからないローカル事情を知っていただき、
ベトナムの現状や日本との比較など、様々な面から想像したり考えたりしつつ、
ご興味を増していただければ幸いだ。



 




 


著作権について

本サイト内の記事、コンテンツ類の無断転載、複製および転送を禁じます。このような運営の妨げになる行為に関しては、損害賠償を求めることがあります。