アジアブログ

 

 
 

2011年3月24日 【中国】
ラオックス新千歳空港店


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


 

  




写真は北海道の新千歳空港国際線ターミナルに開店したラオックスの店舗です。


日本の中堅家電量販店であったラオックスは、
2009年に中国の家電量販大手・蘇寧電器に買収され、
それ以降は中国人観光客向けに特化した経営をしています。
東京・秋葉原の本店に中国人観光客が大型バスで乗り付け、
炊飯器を3つも4つも買っていく姿は、日本のテレビでも既にお馴染みとなっています。


そのラオックスが今年2月5日に開店したのが、
中国人観光客に絶大なる人気を誇る北海道の玄関口・新千歳空港の中のこの店舗でした。


空港の中に家電量販店があれば、炊飯器のようなかさばるものを買っても、
そのまますぐに空港カウンターに預けることができますし、
中国に帰る直前にお土産の買い忘れを思い出しても大丈夫ですので、
中国人観光客にとっては、街の中に店舗があるより便利です。


また、ラオックス側から見ても、
これまでは中国人観光客は団体旅行が主流でしたので、
旅行会社と提携して、大量の観光客を誘致することが可能でしたが、
今後は個人旅行が増えることが予想されていますので、
そうしたバラバラと来るお客さんの需要を他社に持っていかれないようにするためにも、
帰国の際には必ず立ち寄る空港の中に店舗を構えることは、大きな意義があるのでしょう。


中国人観光客の需要を敏感に汲み取り、個人旅行化への対応にも怠りないラオックス。
せっかくの中国から来た観光客の買い物需要による利益を、
中国企業にまた全て持って帰られることのないように、
日本企業の更なる健闘を期待しています。

 


 


著作権について

本サイト内の記事、コンテンツ類の無断転載、複製および転送を禁じます。このような運営の妨げになる行為に関しては、損害賠償を求めることがあります。