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2011年5月2日 【中国】
日本語学校


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


 

 


北京には英会話スクールのチェーン店はたくさんありますが、
日本語学校はほとんど見かけません。


なぜなら、大連や上海では、日本語を勉強する人がたくさんいますが、
北京における日本の位置付けは数ある外国の中の一つに過ぎず、
北京の人たちにとっての第一外国語は、圧倒的に英語だからです。


そんな中一人、気を吐いているのが、写真の「桜にほんご」です。
この日本語学校の宣伝は、北京の街の様々な所で見かけます。


宣伝文句は「桜にほんご」だけあって、
「あなたの人生を花開かせましょう」なのですが、
日本語を一生懸命勉強して日本企業に就職しても、
「ガラスの天井」があり、いつまで経っても大した出世も昇給もしないのは、
既に北京の学生の間では常識。
広告のモデルの方がセーラー服を着ていることからも、
「桜にほんご」のターゲットは、日本語を勉強して日本企業に就職しよう、
という人たちではなく、
日本のマンガやアニメを見て、「ちょっと日本語を習ってみたくなった」
という比較的軽いノリの人たちであることがわかります。


日中の相互理解を促進する、という意味においても、
今後、日本語を勉強してくれる中国の人たちがもっと増えると良いな、と思うのですが、
そのためにはまず、中国に進出している日本企業が「ガラスの天井」取り払って、
中国の人たちの「日本語を勉強しても人生は花開かない」
という常識を覆す必要があるのではないかと思います。


 


 


 


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