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2011年5月19日 【中国】
優酷


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


 

 


中国のYou Tubeと言われる動画投稿サイト・優酷(よ-くー)の画面です。


映っているのは昨年秋に日本で公開された
多部未華子、三浦春馬主演の映画、「君に届け」です。


音声はオリジナルのままの日本語なのですが、
画面の下に中国語訳の字幕が出ますので、
中国の人たちも言葉の問題無く楽しめるようになっています。


優酷では、こうした映画だけではなく、世界中のアニメ、テレビドラマ、
バラエティー番組などが全て無料で中国語字幕付きで見ることができます。


このため、1枚10元(130円)という破格の値段で海賊版DVDを売っていた
街のDVD屋さんも、無料の優酷には全く太刀打ちできず、
急速な勢いで淘汰されつつあります。


無料のコンテンツを公開しているだけでは優酷にはおカネは入りませんが、
写真の画面の右側に淘宝網の財布の広告が入っていることからも分かる通り、
無料のコンテンツを見るために集まってきた大量に人たちに対して、
広告をしたい企業から広告料を取るのが、優酷のビジネスモデルです。


著作権の侵害を前提としている優酷のビジネスモデル。
しかし、優酷は昨年末、著作権保護の急先鋒であるアメリカの株式市場に上場しましたし、
同じく無料コンテンツで人を集めてきた百度が著作権保護の方向に動き出していることから、
今後、優酷も従来のビジネスモデルの抜本的な見直しを迫られるのではないかと思います。


 


 


 


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