アジアブログ
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2011年5月26日
【中国】
セールスお断り
北京華通広運物流有限公司
柳田 洋
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以前、当社には多い日には1日10人ぐらいの飛び込みセールスの人が訪ねてきました。
セールスの対象は、地図や文房具からホテルや会員制クラブまでと多岐にわたるのですが、
あまり頻繁に来られると業務に支障をきたしますので、
入り口に写真のような「セールスお断り」の貼り紙を貼りました。
「謝絶(しえじゅえ)」は「お断り」、
「推銷(とぅいしゃお)」は「セールス」
という意味です。
日本語の「謝絶(しゃぜつ)」は病院の「面会謝絶」のときぐらいにしか使わないのですが、
中国語では「○○はお止めください。
ご理解頂きありがとうございます」
というようなニュアンスの「お断り」を非常に丁寧にした表現で様々な貼り紙に使われています。
英語で言えば「No, thank you」という感じですな。

この「セールスお断り」の貼り紙を貼ってから心なしか飛び込みセールスの人は
少なくなったような気もするのですが、
それでも強心臓の飛び込みセールスマンは勝手にドアを開けて、
こちらの反応にはお構いなく売り口上をひとくだり垂れます。
「「セールスお断り」の貼り紙が怖くって、飛び込みセールスができるかってんだ!てやんでい!」
ということなのでしょう。
こうした飛び込みセールスや電話セールスはやっている人は大変だと思いますが、
明らかに非効率的ですし、売り込まれる側にとっても迷惑です。
日本でも以前はこうした根性系のセールスが多かったと思いますが、
今ではマーケティングの概念を取り入れて、
セールスの仕事もずいぶんとシステマティックになってきていると聞いています。
中国企業にも今後はぜひ、日本流のシステマティックなセールスを取り入れて頂き、
セールスマンにとっても顧客にとっても効率的で精神的にもラクな取引を
目指してもらいたいものだと思います。
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