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2011年6月30日 【中国】
学費不払い即退学


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


 

我が家の長女と次女は、北京市第五十五中学という
中国系のインターナショナルスクールに通い中国語で高校の授業を受けています。


この五十五中学、最近の日本の学校とは違って非常に高飛車で、
二言目には「従えないなら辞めてください」と言われます。





写真は五十五中学の学費の請求書です。
6ヶ月前払い、分割払い不可の学費は支払い日時が厳格に決まっており、
「指定の日時に学費を納めなかった場合、自動退学とみなし、学籍は抹消します」
と書かれ、太字、下線、傍点付きで強調されています。


日本には学費未納者にも授業を受けさせて卒業証書まで渡したり、
給食代を払っていない子供にも給食を食べさせてあげるやさしい学校が多いようですが、
中国の学校は「学費不払い即退学」がスタンダードであるようです。


不払い天国・中国で、日本の学校のようにやさしくしていたら、
誰も学費を払わなくなってしまいますので、
やたらと厳しい制度になっているのではないかと思われますが、
冷静になって考えてみれば、学費という代金を払わない人に、
授業というサービスを受けさせないのは、至極当たり前の話です。


日本のネットで「授業料滞納」というキーワードで検索をすると、
たくさんの大学、高校が学生の授業料滞納で悩んでいることが分かります。
家庭の支払い能力の問題や、貧困の再生産の問題はありますが、
それとこれとは話が別、未納者も授業を受けて、給食を食べて、
卒業できるならば、まともに学費を払っている正直者がバカを見てしまいます。


代金を払わないとモノやサービスは買えない、
という当たり前のことを子供に教えるためにも、
日本の学校にも中国式の厳しさが必要なのではないかと思います。

 


 


 


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