アジアブログ
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2011年7月28日
【中国】
大きな水たまり
北京華通広運物流有限公司
柳田 洋
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乾燥気候の北京では、以前は1年中、あまり雨が降らなかったのですが、
ここ数年は、毎年夏になると日本のように激しい夕立が降るようになりました。
しかし、北京の街は大雨が降ることを前提にした街づくりをしていませんので、
道には日本のような側溝がなく、夕立の後は街中、大きな水たまりができて、
街を歩くのも一苦労となります。
写真は夕立の次の日の朝の私が徒歩通勤で通る道なのですが、
道の真ん中には大きな水たまりができ、左は建材、右は車に阻まれて、
通れなくなっていました。
こうした事態を回避するには、日本のようにあらゆる道に
側溝を作れば良いと思うのですが、北京市としては
「毎日降るわけでもない夕立に備えて市民が歩きやすいように、などという
贅沢な理由で側溝を作るカネがあったら、貧困に苦しむ郊外や農村の人たちの
生活水準を上げるために郊外や農村部の開発に使う」
という方針のようで、街に側溝を作る、という話は全く出てきません。
ものすごい勢いで発展しているように見える今の中国ですが、
開発範囲の拡大を重視するあまり、街づくりの質、という点では、
日本の足下にも及ばない状態となっています。
しかし、逆に言えば、街づくりが一通り完成してしまっても、
例えば「街中に側溝を作る」というような街づくりの質を上げる公共工事を行えば、
中国はまだまだいくらでも雇用を生み出すことができるのです。
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