アジアブログ
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2011年8月11日
【中国】
だんだん畑
北京華通広運物流有限公司
柳田 洋
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先日、寧夏回族自治区に出張したときに撮った写真です。
中国内陸部の黄土高原の地域に行くと、
写真のような縞模様の山を見ることが良くあります。
これらの縞模様は全てだんだん畑です。
山地が多い地形の日本では、山地でも耕作を可能にするために、
多くのだんだん畑が作られましたが、広大な面積を誇るここ中国でも、
無数の川に削られて、平地がほとんどない黄土高原では、
農民たちがだんだん畑を作って、何とか生活を続けているのです。
しかし、このだんだん畑で作物を作るのは大変です。
無数の川で削られた地形ですので、当然、山の麓まで行かないと水は無く、
川の水を山の上まで引いてくることもできませんし、井戸を掘っても水は出ません。
このため、雨が降るのを待つしかないのですが、
黄土高原は乾燥気候のため、雨の量が極端に少なく、
作物が水不足のために枯れてしまうこともあるようです。
更に雨が降ったら降ったで、大雨になると、土と一緒に種や作物が流されてしまい、
収穫に至らないこともあるようです。
こうした厳しい環境のため、黄土高原の多くの農民たちは
貧困から抜け出せないでいます。
こうした農民たちを貧困から救うには、乾燥や大雨に強い農産物を開発するか、
もしくは、毎日太陽が厳しく照りつけることややたらと風が強いことが逆にメリットとなる
太陽光発電所や風力発電所を誘致するなど、発想の根本的な転換が必要となりそうです。
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