アジアブログ

 

 

2011年8月7日 【ベトナム】
ベトナムと日本は相思相愛を実現しよう

ブレインワークスグループ CEO 
近藤 昇



7月上旬に東京の五反田で3日間にわたり「アジアビジネスカンファレンス」を
開催した(http://www.bwg.co.jp/seminar/2011/abc7.html)。
主に中小企業の経営者の方々にアジアビジネスの現状と可能性をお伝えし、
アジア進出をサポートするための専門セミナーと交流会で構成した。
すでにベトナムやアジアに進出意欲を持つ企業や関心を持ち始めた
企業の経営者の方々約500人が参加して大成功で行うことができた。
今回は、飲食、建設、農業、小売、健康医療の5つのテーマにフォーカス。
日本は未曾有の大震災に見舞われ、今も様々な部分で深刻な影響下にある。
オールジャパンで一丸となって、日本の奇跡の復興に向けて、
日本の建て直しに邁進すべき時期だ。
中小企業の経営者は国内だけで立ち止まっているわけにはいかない。
新たなるマーケットの開拓のために既に活動を始めている。
改めて震災後のアジアへの関心は急速に高まっているのを実感した次第である。
特にベトナムへの関心度の高さには驚くばかりである。


  


今回の「アジアビジネスカンファレンス」には、本当は震災がなければ
もっと多くのベトナム人経営者が来日して、講演やプレゼンをする予定であった。
だが、今回の大災害により、来日、特に東京というロケーションはかなり敬遠された。
日本人としては残念なことあり、寂しいことだ。
しかし、ベトナム人の立場で考えれば、メディアから受ける印象の悪さなどもあいまって、
仕方のないことだと思う。

結果、懇意にしている2人のベトナム人の社長に参加していただいた。
1人は、ホウ社長。自社のリサイクル事業のPRとパートナー探しのための
プレゼンを行った。
もう1人はフィ社長。
健康医療セミナーのメインスピーカーとして、だ。
両名とも日本が大好きな方。
2人の訪日の目的や日本との関わり方は随分違うが、2人には共通点がある。
それは、『親日的』であることだ。
今回の来日で、2人に日本への強烈なラブコールをいただいた。
事前にプレゼン内容や講演内容をすり合わせしたわけではない。
お任せでお願いしていたにもかかわらず、日本人にとっては、うれしい話が多かった。





ベトナムで活動していると実感することだが、ベトナム人の何割かの経営者は、
いの一番に日本の経営者とビジネスをしたいと思っている。
ノウハウや技術、マネジメントなど多くのことを学びたい。
とても尊敬している。
彼らにはそんな共通の想いがある。
そして同時にベトナム人には、自国の果てしなく広がる大きな
ビジネスチャンスが見えている。
日本人には見えない範囲まで。
自然とベトナム人は、将来の可能性に目を向ける。結果、常に上を向いている。
前向きでおおらかだし、夢を実現しようという意欲に溢れている。
それと比べると、日本人はどうしても下を向きがちだ。
石ころや穴ぼこにどうしても目が行き、リスクが先に目に入る。
そして、リスクヘッジを先に考える。
その結果、ベトナム人から見たらチャンスがあるのに行動に移す決断が
できない人たちと映る。

私も今回の「アジアビジネスカンファレンス」の締めくくりとして、
7月7日に『アジアビジネスチャンスを掴め!』というテーマで講演をした。
7月7日といえば、七夕である。
訳があって1年に1回しか会えない織姫と彦星のような越日の関係では悲しい。
今こそが、ベトナムと日本が相思相愛になるビッグチャンスなのである。
私の持論でもあるが、ベトナムと日本はサイズがピッタリだし、フィーリングも合う。
国土面積やその形状も似通っている。食文化、生活様式、農村の風景など
共通点も沢山ある。
世界の中でもベトナムと日本は、協業、共存関係が成立するための条件が
一致しているのである。





“ベトナムで成功するには、ハイリスクハイリターンです
1ヶ月前の講演におけるフィ氏の言葉が耳にこびりついている。









近藤昇の「会社は社会の入り口だ」ブログ閲覧はこちらから:
http://ameblo.jp/kondoh-kaisha/

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