アジアブログ

 

  
 

2011年8月25日 【中国】
スタッフ大募集

北京華通広運物流有限公司
柳田　洋





北京市内のあるレストランに貼ってあった求人の貼り紙です。
上から、レジ係2名、ウエイトレス2名、皿洗い1名、デリバリー要員4名、
厨房要員2名、合計11名の大量募集です。

このレストラン、外から見たところ、席数は30席ほどと
それほど大きなお店ではありません。
にも関わらず11名もの大量募集をしているところを見ると、
かなりの人手不足であることが見て取れます。

もしかしたら、スタッフが全員辞めてしまったなど、このレストラン固有の事情が
あるのではないか、とも思ったのですが、並びのレストランにはどこのお店にも
数名のスタッフを募集する求人の貼り紙が貼ってあるところを見ると、
レストラン業界は全体的に人手不足であるようです。

今の中国では、レストランのスタッフでも、工場労働者でも、仕事を選ばなければ
いくらでも仕事はあります。
一方で、大学の増加に産業構造の高度化が追いつかず、
大卒者の就職戦線は超氷河期が続いています。
しかし、大卒者は大学で学んだことを活かせる
ホワイトカラーの仕事に固執していますので、
雇用の不均衡が解消される見込みは今のところありません。

ただ、このまま行くと、就職超氷河期でホワイトカラーの
賃金はどんどん下がり、人手不足でブルーカラーの賃金は
どんどん上がっていきますので、賃金の逆転は時間の問題です。

そうなれば、中国でも日本と同じように肉体労働の業種で働く大卒者も徐々に増え、
雇用の不均衡はゆっくりと解消されていくのではないかと私は予想しています。
 


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