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2011年11月17日 【中国】
農家菜

北京華通広運物流有限公司
柳田 洋






当社のオフィスから歩いて10分ぐらいのところでみつけた、釣堀と農家菜の看板です。


農家菜(のんじゃーつぁい)とは、農家が副業としてやっているレストランで、
オーダーが入ると、お店の人が、レストランに隣接した畑に行って、
必要な野菜を収穫し、それをすぐその場で料理してくれる、というものです。


私も北京市郊外の農家菜のレストランに行ったことがあります。
料理自体は何の変哲もない家常菜(じゃーちゃんつぁい、家庭料理)なのですが
「採れたての野菜というのはこんなにおいしいものか」と思うぐらいに
おいしい料理が出てきて驚きました。


普通、釣堀や農家菜は地価が安い田舎にあるものなのですが、
ここは北京の副都心から徒歩圏内の一等地。
東京で言えば副都心・新宿から徒歩圏内の初台ぐらいに当たります。
きっと土地のオーナーが、土地の更なる値上がりを待つ間、
道楽としてやっているのでしょう。


中国では釣りはタダでやるものと相場が決まっていますので、
釣堀の方はお客さんがほとんど来ないと思いますが、
北京の郊外のおいしい農家菜に感動した私は、やりようによっては、
農家菜は良いビジネスになるのではないかと思っています。


信頼できるオーナーがレストランの敷地内で無農薬有機野菜を育て、
採れたての野菜を調理してお客さんに出す「都市型農家菜」。
こんなレストランが健康志向、安全志向の富裕層に受け入れられれば、
不動産価格が下落を続ける今の中国で土地の値上がりを待つよりも、
ずっと早くおカネを儲けることができるのではないかと思います。



 


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