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2011年11月24日 【中国】
お客さん以外お断り！

北京華通広運物流有限公司
柳田　洋

上の写真は星巴克（しんばーかー、スターバックス）のお店のテーブルに置かれた注意書きです。
「私たちはお客様のコーヒー体験を重視しています。
イスはスターバックスのお客様にのみご利用頂きますので、ご協力をお願いします」
と書いてあります。

また、下の写真はある観光地で撮ったものです。
「いらっしゃいませ。ここは消費場所です」と書いてあります。

両方とも遠まわしに「お客さん以外お断り！」ということを言っています。

なぜこんな表示をしなければいけないのか？

それは中国では、レストランやカフェで食べ物や飲み物をオーダーせずに、
タダでお店のイスに座って休む人がたくさんいるからです。

中国のホテルのカフェでは、ウエイトレスがオーダーを取りに来ても、
「座っているだけだから、何もいらない」と堂々と言う人がいますし、
麦当労（まいだんらお、マクドナルド）には、目の前にハンバーガーも飲み物もなく、
タダで座って休憩している人がたくさんいます。

物価と比べて不動産価格が異常に高い中国でこんなことをされたら
お店は商売上がったりになってしまいます。
このため、星巴克などはこうした「お客さん以外お断り！」の表示をしているのですが、
ほとんど無視されているのが現状です。

こうした中国特有の悩みを解決するためには、お店にイスを置かず、
テイクアウトやデリバリー専門にするしかなさそうです。