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2012年4月12日 【中国】
ブランド化粧品安売り店

北京華通広運物流有限公司
柳田 洋





写真は私の家の近所にあるブランド化粧品安売り店です。


入り口に掲げられているボードを見ると、オプレ(資生堂)7.3折(27%引き)、
ロレアル7.3折(27%引き)、アムウェイ6.8折(32%引き)と、
有名ブランド化粧品が、軒並み大幅値引きで売られています。


そして、その値引率ボードの一番下には、
保証正品(ばおぢょんぢょんぴん、ホンモノ保証)と書かれています。
しかし、こんな街角の小さな店が、ホンモノの有名ブランド化粧品を、
そんなに安く仕入れられるとは考えにくく、これはやはり、
ニセモノを売っている店と考えた方が良いように思われます。


「少しでも安く買いたい」という消費者の心理は、どこの国でも同じです。
このため日本にも化粧品を安売りするドラッグストアはありますが、
いくら安くても、ニセモノを掴まされる心配はないと思います。


しかし、中国の場合、消費者は、値段の比較も大切ですが、
「はたしてこれはホンモノなのか」という心配を常にしなければなりません。
特に、化粧品の場合、直接肌につけるものですので、
ちょっとのおカネをケチって、有害な成分を含んだニセモノを掴まされ、
肌が炎症などを起こしたら、後悔してもしきれません。


そうしたことから、中国では、割引がなくても、化粧品会社の直営店や、
信頼できる有名ドラックストアのチェーン店で化粧品を買う人が多いように思います。
こうしたことから、いくら割引率が高くても、
消費者からの信用を得にくい写真のような街の小規模化粧品店は、
今後、徐々に淘汰されていくのではないかと思われます。



 


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