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2012年5月24日 【中国】
日中空港ラウンジ比較


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋




 

上の写真は北京空港のラウンジ、
下の写真は羽田空港のラウンジです。


置いてあるソファーやテーブルなど
1つ1つのアイテムを見ると、
北京空港の方が高級そうなのですが、
全体の統一感や、空間デザインの上質さでは、
羽田空港のラウンジに軍配が上がるような気がします。


以前の中国では、空間の「高級感」を出すために、
「猫足の家具」や、「ロココ調!」のような
中世ヨーロッパ風のゴテゴテとしたデザインのものが、
多用されていました。


最近は中国の空間デザインも
ずいぶんと洗練されてきたように思いますが、
それでも、言葉で説明ができない、
「全体的な高級感」や「上質さ」
という部分では、日本のデザイナーに
一日も二日も長があるように感じます。


こうしたクリエイティブな部分は、
過去からの蓄積がものを言いますので、
いくらマネをしても、すぐに底の浅さを
露呈してしまうことになります。


逆に言えば、日本人が中国で戦えるのは、
過去からの蓄積がものを言う分野です。
中国の人たちがノウハウを蓄積しても、
日本人はその分、
さらにその先まで行くことができますので、
追いつかれることはありません。


そうした分野で、中国の人たちには
マネのできない仕事をすれば、
日本人が中国市場で高い付加価値を
生み続けるのも不可能ではないのではないかと
思います。

 

 


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