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2012年5月31日 【中国】
麻辣燙


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋




 

北京の東の住宅地・東四環路近くにある麻辣燙(まーらーたん)のお店です。

 

麻辣燙とは、一言で言えば「辛いおでん」です。
四川料理風の山椒と唐辛子がたっぷり入った、
しびれ辛いスープの中で、串に刺した肉団子や野菜を煮て食べます。

 

お値段は具にもよりますが、1串0.5-1.0元(6.5-13円)。
レストランで食べる正式な料理ではなく、小腹の空いた学生が、
下校の途中で何串か買って、友達とおしゃべりしながら食べる、
というような、おやつのような存在です。

 

北京の庶民の生活に溶け込んでいる「辛いおでん」麻辣燙ですが、
セブンイレブンが北京でおでんを売り始めたときに、
何の抵抗もなく北京の庶民に受け入れられたのは、
北京の人たちがおでんを「辛くない麻辣燙」と認識してくれたためではないか、
と私は思っています。

 

人は外国の料理には興味を持ちますが、
今までに食べたこともないものには、二の足を踏むことも多いです。
その点おでんは「いつも食べている麻辣燙の辛くないバージョン」という
食べ慣れているものの延長線上にありましたので、
北京の人たちも抵抗がなかったのではないでしょうか。

 

そういった意味では、日本でも麻辣燙を「辛いおでん」という位置付けで売り出せば、
結構、ヒットするのではないかと思います。

 

 


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