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2012年6月21日 【中国】
老人外出用電気自動車


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋





北京の街で見かけた一人乗りの超小型電気自動車。
自動車には「老年代歩車(らおにぃえんだいぶーちゃー)」の
ステッカーが貼ってあります。



「老年代歩車」とは、足腰の弱った老人が外を歩くときに、
歩く代わりになる車という意味。
そう、これは老人外出用の電気自動車なのです。



日本では足腰の弱った老人が外出するとしたら、
電動の車椅子を使うことになると思うのですが、
この「老年代歩車」は小さいながらも、
ヘッドライト、ワイパー、サイドミラー、
そして天井にはサンルーフと、普通の乗用車と変わらない、
何とも豪華な仕様になっています。
これなら電動車椅子と違って、雨の日でも夜でも、
安心して外出することができます。



お値段は5000-7000元(6万5,000円-9万1,000円)と
中国の物価水準からすればかなり高めですが、
それでもこの程度の投資で行動範囲が広がって
お年寄りが元気になれば、安いものなのではないでしょうか。



中国では現在、宅配便、ごみ収集など
いたるところで電動車の活用が進んでいます。
この「老年代歩車」もその一環ですが、
日本でも規制緩和によって、
安価で手軽で環境にもやさしい電動車が、
もっと普及すればよいなと思いました。



 


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