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2012年8月16日 【中国】
北京市老幹部活動中心


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋






北京の北二環路にある北京市老幹部活動中心です。
これは北京市人民政府に勤めていた
中国共産党の高級幹部が、定年退職後に
様々な活動をするためのアクティビティーセンターなのです。



中国では中国共産党の幹部に、様々な特権が
与えられています。それは退職後も引き続き与えられ、
病院も一般庶民とは別の受付があったり、
こうした立派なアクティビティーセンターを
利用できたりするのです。



しかし、日本で例えば、
東京都の局長級以上の定年退職者だけが
利用できるアクティビティーセンターを
建設しようとしても、納税者である都民が
それを許さないのではないかと思います。



人民のために長年、粉骨砕身働いてきた老幹部が、
楽しい老後を過ごすために、
アクティビティーセンターを建設しよう、
という気持ちはわからないではありません。
しかし、定年退職後の活動の場が、無料の公園しかない
一般庶民が、この立派な建物を見たときに、
どんな気持ちになるか、中国共産党の幹部たちは
わかっているのでしょうか。



中国共産党幹部の特権階級意識。
この意識がなくならない限り、中国共産党も所詮は、
歴代王朝や国民党と同じであり、一般庶民から台湾における
国民党のように、「犬が去って、豚が来た」と思われても、
仕方がないのではないかと思います。



 


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