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2009年2月19日 【香港】
「世界の金融センター「香港」~オフショアファンドの有効性(3)~」

堀 明則

 今回は、「オフショア投資とは何か?」ここからはじめたいと思います。

  オフショア、オフショアファンドについては、後々詳しく触れて行くようにしますが、まずはこんなもの、というイメージだけ掴んで、次回以降を読み進めていただければと思います。

  オフショアとは、もともと産業や資源がなく、世界中の資本や資金の流入を目的として、金融税制や事業税、相続税などを極端に緩和している地域のことです。一般的に、「タックスヘイブン」もしくは「オフショア金融センター」と呼ばれています。

  代表的な地域としては、ケイマン諸島、英領ヴァージン諸島、マン島、ガーンジー島、ジャージー島、スイス、ルクセンブルグ、リヒテンシュタインなどがあげられます。また、香港、シンガポールもオフショアと言えます。

  こうしたオフショアには、ファンド組成に関わる規制が比較的自由なため世界中の金融機関やファンド会社が会社を登記し、様々なスキームの金融商品を組成しています。会社の設立、ファンドの組成だけではなく、そのパフォーマンスにおいても税制が優遇されているので資産形成や国際分散投資には最高の環境が整っていると言えます。

  今回のテーマ、オフショア投資とは、そのオフショアに設立されたファンドに直接投資するという手法で資産運用をすることです。




  経済的自由を得るには優れた資産運用を身につけることが非常に重要です。自分の稼いだお金を生かすも殺すも資産運用技術次第です。

  国家破産の足音が聞こえはじめた現在、私はこのような状況に強い危機感を抱いています。元々、日本は島国であり、他国の侵略から比較的守られてきたため、大陸の諸国とは違い資産を守り抜く方法は極一部の人々しか知らないのが現状です。そのための情報収集も非常に困難です。その様な状況の中、私は何の資産防衛手段も持っていない人々のゆく末を非常に懸念しているのです。

  自分を取り巻く環境をまず理解し、資産防衛のノウハウを身につける。そこから資産を増加することができるようになることで、自分で自分を防衛していく。世界視野でそんなことを考える時代に来ているのかもしれません。そのひとつの解が香港にはあるように思います。

  次回に続けます。


 
 


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