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2009年5月28日 【中国】
新築マンション販売センター

北京華通広運物流有限公司
柳田 洋

 北京の街から車で40分、北京の東の郊外に建設中の新築マンションの販売センターに行ってきました。





 



  世界的な金融危機の影響による景気の減速で、中国の不動産価格も下落に転じていると聞いていますので、いまどき誰も新築マンションなど買う人はいない、販売センターは閑古鳥が鳴いているのではないか、と思って行ったのですが、然に非ず。


  販売センターには写真のようにたくさんの人が押し掛け、先を争って新築マンションを買っていたのでした。彼らのお目当ては今から1年半以上後、2010年末に引き渡し予定の期房(ちーふぁん、先物物件)です。


  期房は現房(しぇんふぁん、現物物件)と比べて2-3割は安いのですが、2010年末ぐらいになればさすがに景気も回復して、不動産価格も上昇していることが予想されますので、引き渡しと同時に新築マンションとして転売しても、結構な利ざやが稼げるのではないか、という目論見のようです。


  売り出されている期房の現場を見に行くと、まだ土台しかできておらず、本当に購入価格に見合った価値のあるものが建設されるかどうかは、誰にもわかりません。


  しかし、物件の絶対的な価値には関係なく、値上がりが見込まれるならば何しろ買え!という2007年のマンションバブルの時に発揮された中国の人たちのギャンブラー体質は、この不景気の真っ只中においても、全く変わってはいないようです。




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