アジアブログ

 

 
 

2009年10月23日 【中国】
お風呂屋さん?

北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


私の家の近所で見つけた「湯」の看板。



 



  日本人なら「お風呂屋さんか?」と思うところですが、さにあらず。中国語で「湯(たん)」とはスープのこと。そう、これはスープ屋さんなのでした。


 ちなみに、中国のお風呂屋さんには、「湯」ではなく、浴場の「浴」の字の看板が掲げられています。


 日本語と中国語は両方とも漢字を使いますので、話は通じなくても筆談をすれば、かなり高度なコミュニケーションも取ることも可能です。


  しかし、この例のように同じ漢字でも意味が違う場合があるのでその点は注意が必要です。


  例えば「放心」。日本語では「会社から解雇を宣告されて放心状態になった」などというときに使いますが、中国語で「放心(ふぁんしん)」は安心すること。


  「会社解雇我、我現在放心状態」などと書いても、中国人の人には「この人は解雇されたのに、どうして安心しているんだろう?」と思われてしまいます。


  またマージャンを打つのが大好きな日本人が、「我愛打麻雀」などと書くと、中国の人から「この人はなんて残酷な人なんだろう」と思われてしまうかもしれません。


  中国語でマージャンは「麻将(まーじゃん)」。「麻雀(まーちゅえ)」はすずめですので、「我愛打麻雀」は「私はすずめを叩くのが大好きです」という意味になってしまいます。


  元々中国で使われていた漢字が日本に伝わるまでに、どうしてこんなに意味が変化してしまったのか、というのはそれだけで一つの研究分野になりそうですが、実際に漢字を使う私たちは、相手に誤解を与えないように気をつける必要がありそうです。








 


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