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2010年3月17日 【中国】
富巴巴窮巴巴


北京華通広運物流有限公司
柳田 洋


日本でたくさんの人々に影響を与えた
ロバート・キヨサキさんのベストセラー、
「金持ち父さん、貧乏父さん」。


かく言う私も、この本を読んで、
「このままサラリーマンを続けていては、
一生うだつが上がらないのではないか」
と思ってしまい、脱サラ起業をした1人です。


この本は中国でも
「富巴巴窮巴巴(ふーぱーぱ、ちょんぱーぱ、
「巴」は父の下に巴)」という
そのまんま直訳の題名で出版され、
大ベストセラーになっています。




 



定価は20元(260円)、
作者は羅伯特・清崎(るぉぼとぉ・ちんちー)。
キヨサキは中国語では清崎になるんですね。



この本は「労働所得に頼るのはやめて、
起業や不動産投資で不労所得を得なさい」
という「中国共産党としていいんですか?」と
他人事ながら心配になってしまうような
内容なのですが、


全く問題なく出版されているところを見ると、
既に中国は労働者を尊び、資本家を憎む、
共産主義国家ではないことを、
中国共産党自らが認めているようにも思えます。



ロバート・キヨサキさんに言われるまでもなく、
「いかにラクして儲けるか」に全精力を傾ける
拝金主義国家・中国の人たち。



仕事をすること自体を
楽しむ余裕が出てくるまでには、
もうちょっと時間がかかりそうです。

 


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